missing tragedy

かんざしには嘘を、××と君には×情を。

※設定等、特に把握せずとも問題なく読めます。

登場人物

陳家

  • 陳明花 (チェン・ファンミン)
    • 主人公。誓鳥府に勤める神子。第五等官。くすんだ深緑の髪に茶の瞳を持つ十九歳(もうすぐ二十)。貴族位の返還が決まっている貧乏下位貴族。次期当主。
      基本暢気な性格だが、早とちりしがちなところがある。やや天然で世間知らず。
      過保護気味な兄達(主に雪星)の影響で知識に偏りがあり、騙されやすいきらいがあるが、身の危険に関しては雨燕の計らいや自他共に認める怪力で切り抜けてきた。

  • 呂雨燕 (ルゥー・ユーイェン)
    • 樺茶色の髪と黒色の瞳を持つ十九歳(明花よりも数月年下)。長い髪は一つにまとめている。呂家の第四子で長男。仁円光の生徒であり燐光府に勤める神子。第三等補佐官。
      細身で色白。実際よりも低身長にみられやすい。気弱そうに見えるがその実は暢気でマイペースなだけだったりする。
      学術や仙術の成績は良いが力(筋肉)が無い。幼い頃から明花を心配する。


  • 陳芳明 (チェン・ファンミン)
    • 明花の八つ下の弟として暮らす。明花に輪をかけたような天真爛漫だが、少々ちゃっかりしている。
      訳あって一人、陳家とは血の繋がりがない少年。十一歳より幼く見えるのは前述の理由に関連する。
      迪心だけでなく、流星や雪星、明花、雨燕に懐いている。


  • 陳迪心 (チェン・ディシン)
    • 明花の父。穏やかと暢気と真面目の間をいく楽観主義者。野心乏しく、お人好しの学者肌。影が薄い。
      亡き妻を一途に想っている。

    燐光府/誓鳥府

  • 陳雪星 (チェン・シェシン)
    • 明花の兄。双子(次兄)。
      弟妹と女の子が好きだと公言する青年。仕事先のしっかり者の令嬢を悪徳貴族から救うために婚約。色々あって恋愛に至り結婚した。現在、妻のお腹に子供がいる。妻にめっぽう弱い。
      燐光府の第二等副官で『雪月隊』を率いる。雨燕の上司。軽々しい口調と婦女子への柔らかな態度から女好きに見られやすいが、本人曰く「女の子は特に大事に」なだけらしい。
       作中では身重の妻をおいて実家で酒を飲むか東奔西走している描写しかないので、かなり不誠実に見えるが、両人了承済みの一時的なものであり、エンの捕縛に乗り気なのも妻の命。

  • 葉蕾蘭(イェ・レイラン)
    • 明花の職場である誓鳥府の同僚(先輩)。元冒険者らしく、その過去は謎に包まれている。学者の夫を持つ。手練。

    黄家

  • 黄苑麗(コウ・エンレイ)
    • 黄家次男。黄家は龍神の一族に代々使える家系で、龍神の代理とも名乗っている。
      八色玉の存在に似通うが、各代が八神による直接指名制の八色玉とは異なり世襲制。
  • 黄梅花(コウ・メイファ)
    • 黄家第三子、末子。

    八色玉/呂家/その他

  • 珊瑚(八色玉)
    • 明花に協力する。年齢不詳。八色玉の中では親しみやすい性格。神子の統率、国内の神通力の変化を把握すると言われている。
      現在のブームは講談と演舞。お姉さんぶりたい面ど……お茶目な性格。とある過去から他の八色玉とは異なる存在だが明花達は知らない(本編にも関係なし)

  • 青藍(八色玉)
    • 明花の兄流星の妻。王家に縁する高位貴族の元令嬢。
      医術に長けているのは、腫れ物に触るような扱いを免れたいが為に医局に勤め、身を立てたいと医術を学んでいたから。
      八色玉の青藍となってから流星と結婚できたのは彼女が王家の血を継いでいたから。

  • 陳流星 (チェン・リュウシン)
    • 明花の兄。双子(長兄)。王家に縁する高位貴族の元令嬢である『青藍』の婿となる。堅物。黒髪黒目。現在、本当の名を呼ぶのは夫と【青藍】のみ。
      名は『青藍の夫』。近しい者は懐かしんで『流星(リュウシン)』と呼ぶ。

  • 李圓(リーエン)
    • 雨燕の妹

    地名

  • 深臙国(しんえんこく)
    • 龍神の力を借り建国された。首都中央には南北に大きな街道が通っている。街道の南東には狼府や燐光府などの政府機関の本部や仁円光などの学術機関がおかれている。
      都の西南側は繁華街、東部は明花達の住む住宅地。北東は緑深く、寺院が並ぶ。
  • 白麗洛(はくれいらく)
    • 北の都。山間の街。
  • 朱苑(しゅえん)
    • 南の都。海岸線から急勾配の山が連なる。

    機関

  • 虎狼府(ころうふ)
    • 都の警備 。一部地方の警備と治安も。
  • 燐光府(りんこうふ)
    • 各庁府、家々との繋ぎ役。総務と記録、都での隠密。
  • 誓鳥府(せいちょうふ)
    • 催事(他府と共同で主導)、広報。民との繋ぎ役。意見取りまとめ。
  • 賢鹿府(けんろくふ)
    • 財貨
  • 天鼠閣(てんそかく)
    • 隠密・龍神所属。内政の裏方。使者の顔の印象はある動物。

    他にも機関は有。

    神/八色玉

  • 龍神
    • 深臙国の民が崇め奉る神様。建国の祖が力を借りたとされる。概念とも実在するとも言われている。
      能力が高い者など、気に入った民を(突然勝手に)花嫁にする茶目っ気(という名の悪癖)がある神様。花嫁は老若男女複数おり、その中でも寵愛を受ける者、そうでもない者と様々存在する。
      『お声掛け』はこの花嫁制度と高位の官吏へ任命されること、両方を指す。
  • 八神
    • 龍神に仕える八の神様。紅蒼(くれない・あお)(二対の神)、真珠(しんじゅ)、珊瑚(さんご)、翡翠(ひすい)、瑠璃(めのう)、琥珀(こはく)、金剛(こんごう)がおり、それぞれ得意とする術や性格、姿が異なる。
      八神に死があり、継がれるものなのか永続的な存在なのかは不明。不老とは言われている。
      それぞれ八色玉と呼ばれる専属の神子をつける。神子は指名制で死により次代へと継ぐ。


  • 八色玉
    • それぞれの八神に仕える神子。人間だが、深臙国での扱いは人でもなく神でもない特殊な存在となる。
      神通力の保有量が多く(より体内に神通力を留められる)能力が高い者、そして各八神の特性に合う者に引き継がれていく役職だとされている。
      神の声を聞き、それを伝えることを生業とするほか、神子の統率など各八色玉によって異なる職務が与えられている。
      一方で世俗から切り離すことが望ましいとの考えも根強く、絶大な力と八神への接触の権利と引き換えに立場(貴族や王族など)や名前を失う。
      例:『紅』の神子ならば『紅』と呼ばれる。
      基本的に学ぶ権利や結婚、移住(異国への移動)、職業選択などの自由は制限される。現代価値観から言えば人権を自ら行使できない存在。

  • 仙術
    • 神通力を利用した術。深臙国だけでなく近隣諸国でもお馴染み。国によって仙術を扱う者の名称や立ち位置等が異なる。
      何を信念とするかにより流派が別れている国も。
      術そのものはある程度系統で分けられる。適正や得意不得意がある。
  • 神通力
    • 仙術の源となる力。動力源。生物の内に宿り、回っているとされている。森羅万象の源とも。
      保有量(体内に一時的に留まる量、術に使える最大値的な……)の個人差は大きく、主に仙術を使う頻度(持続力)と可能な術の難易度に影響する。他にも術の威力や影響範囲にも関連する。
      保有量は潜在的なものではあるが、鍛錬により伸ばすことは可能。保有量は個人差のほか、時間(年齢含)や体調にも依存する。
      基本的にはゆっくりと万物を巡っているため、滞ると体調不良に繋がり死に至る場合もある。
      適度な生活を心掛け、心地良い気持ちで健やかに過ごすと神通力は安定、保有量や仙術の威力も上がると言われている。
      また神通力による体調と術の効果は精神面に大きく左右される。
  • 神子
    • 深臙国における仙術の使い手及び訓練を受けた者の呼び名。深臙国の他に神子と呼ぶ国もある。